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ギヤポジションインジケーター製作1

昨日、サーキットを走っているお客様が”ギヤポジションインジケーター”が欲しいと言っておられました。
何でも、ギヤポジションインジケーター付きのYZF-R6でレースをしている方から何速で走っているのか視角で分かるので凄く良いと聞いたそうです。

私は、それまで気にしていなかったものの、よく考えれば無いよりは有った方が良いな~と思いました。
たまに何速か分からず、間違ったギヤでコーナーに進入してしまう事もあるし・・・


最近の車両は電気式のスピードメーターなので、車速信号とエンジン回転信号からギヤポジションを割り出す商品が1万円ほどで販売されています。


しかし!
私が乗る1994年式のXJR1200は機械式スピードメーターなのでスピードセンサーが付いていません・・・

最近の機種のスピードセンサーを流用して市販の”ギヤホジションセンサー”を装着しようとも考えたのですが、それでは芸が無い・・・


自作します!


シフトカムの位置でギヤポジションを割り出す為に、ニュートラルスイッチ部分を使います。
STDのニュートラルスイッチ
アップロードファイル 391-1.jpg
ニュートラル位置で端子がアースと導通する仕組みです。


別機種のギヤポジションスイッチを加工して装着!
アップロードファイル 391-2.jpg


アップで見ると・・・
アップロードファイル 391-3.jpg
1速から6速まで感知出来るように端子があります。
これでギヤポジションを割り出す事が可能になりました。


あとは表示部分の製作です・・・

通販で材料を購入しました。

大きめの7セグメントLED アップロードファイル 391-4.jpg

あとはマイコンを使えば簡単な回路で出来るのですが、マイコンにプログラムを入力する為にPICライターなども必要だし、1個作る為にそこまで購入してはな~・・・


なので27個の定電流ダイオードを使い地道に半田付けを繰り返し製作する事にします。
アップロードファイル 391-5.jpgあと基盤も1枚購入。


今までの費用・・・
大型7セグメントLED・・・・・・・・・・・350円
定電流ダイオード・・・30円×27=810円
基盤 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60円
ギヤポジションスイッチ・・・・・・・・3700円
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合計                 4920円


つづく・・・

FZS1000レーサーのフレーム

先日、キャブレターをFCR41に交換したお客様のFZS1000レーサーですが、今回はフレーム加工です・・・


FZS1000でサーキットを走ると、タイムが上がる毎にフレームのダウンチューブ部分が接地するようになります。


という訳で、ダウンチューブ形状を変更して対処しました。
アップロードファイル 388-1.jpgフレームを逆さまにしています・・・
ダウンチューブが斜めにカットされているのが分かりますか?
アップロードファイル 388-2.jpgアップロードファイル 388-3.jpg
平板を溶接しました。

塗装して終了です!


これでバンク角は十分確保されました・・・

FZS1000キャブレター交換

お客様のご依頼によりサーキット走行のみに使用しているFZS1000のキャブレターをケイヒンのFCR41に交換しました。
アップロードファイル 385-1.jpg


キャブレター交換というと通常は車種専用のボルトオンの物に交換するのですが・・・

FZS1000用はどこのメーカーからも販売されていない!


色々調べてキャブレターがFZS1000と同じピッチの車種を探し出し、その機種用のFCRを取寄せました。

マニホールドに入るスピゴットをFZS1000に合うように加工し、取付けを試みましたがセルモーターの+端子がキャブレターのドレンボルトに干渉し取付け出来ません・・・

セルモーターを加工し端子位置を90°前側に変更し取付け出来ました!
アップロードファイル 385-2.jpg


セルモーター加工は簡単ではありませんでした・・・
分解し回り止めの位置を確認すると、90°ずれた位置にブラシ端子が・・・
アップロードファイル 385-3.jpgこれは何とかなりそうだ。

このブラシ端子を外側に曲げなおしアップロードファイル 385-4.jpg
回り止めのストッパーと同じ幅に削って組付けました。


最後にフロートチャンバー下部の突起がクラッチワイヤーに若干干渉していたので2mmほど削って逃がしました。


誰もが出来る加工では無いのでFZS1000用のキャブレターが発売されないのだろうな~