XJRレーサーのポート研磨が完了しました。
吸気と排気で仕上げの違いが分かるでしょうか?
吸気側はペーパー目が少し残る程度に仕上げ、排気側は鏡面仕上げです。
吸気側を鏡面仕上げにすると混合気が層流(乱流の反対)となり燃料が再度液体化し空燃比の狂いから低回転域のトルクが低下するリスクがある。
なので少し荒く仕上げて乱流をおこし燃料の霧化を促進させるようにする。
排気側はそのリスクが無くカーボンの堆積を出来るだけ避け流速が少しでも速まるように鏡面仕上げにする。
鏡面仕上げのポートと荒仕上げのポートでは流速の違いは1%程度しかないと言われている。
しかし、レース用のエンジンではこの1%でも無視出来ないので手間と時間を惜しまずポート研磨を行うのです。